印刷の仕上がりを左右するインクの品質とコピー機のメンテナンス方法

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コピー機は短時間で複数枚の複写が出来る利便性の高さから、様々な業種で使用されているOA機器です。用途の性質上、大量のインクを使いますが、印刷の仕上がりの良し悪しはインクの品質が大きく関係します。また、コピー機の状態を良好に保つのも綺麗に印刷するための重要な条件です。

質の良い印刷に仕上げるためのインク選びを心がけると共に、コピー機のメンテナンス方法を学びましょう。

インク印刷の特徴とトナー印刷との比較ポイント

コピー機の印刷方法は大別してインク印刷とトナー印刷の二種類です。インク印刷は液体のインクをコピー用紙に吹き付けて文字や絵を複写する仕組みになっています。インク印刷は更にコピー用紙の表面にインクを定着させる顔料タイプと、紙の繊維にインクをしみこませる染料タイプがあります。

顔料タイプと染料タイプはインクが乾く時間に多少の差があり水濡れへの耐久性も異なりますが、インク印刷は文字や絵が綺麗に仕上がる他、にじみなどの不具合が殆どありません。経年劣化による色落ちも少ないので、写真印刷や長期保存の必要がある書類作成にはインク印刷が適しています。

その一方でインク印刷はコピー機に挿入するカートリッジが小型なので大量印刷には不向きであることを注意する必要があります。トナー印刷は微小なプラスチック粉末に着色を施したトナーを使った印刷方法です。トナーを静電気でコピー用紙に付着させ、熱や圧力で定着させるのがトナー印刷の仕組みです。

トナー印刷は時間がかからないので大量印刷でもすぐに仕上がるのが大きな利点です。また、トナーカートリッジはサイズが大きいので交換作業の手間を省くことが出来ます。その反面、トナー印刷はインク印刷と比べて画質が低いことから写真や絵の印刷には適さない点を注意する必要があります。

また、経年劣化しやすいので色落ちやにじみの不具合が起きることもあります。トナーカートリッジは高額な製品が多いので維持コストが嵩みやすいのもインク印刷のコピー機とは異なる注意点です。

インク印刷の仕上がりを左右するコピー用紙の品質

コピー機での印刷は専用のコピー用紙を使って行います。コピー用紙は消耗品なので常に大量の在庫を用意しておく必要がありますが、その一方でコピー用紙の質が悪いと綺麗に印刷出来ない他、コピー機に詰まってしまうこともあります。

極端に安価な製品は品質が悪い可能性があるので避ける他、経年劣化したコピー用紙も日焼けや弾力性の低下が生じている可能性があるので使わないのが賢明です。傷んだコピー用紙は機器の内部で破れて詰まってしまうリスクが高いことから、見た目に不具合が無くても使わないように注意します。

コピー用紙は一般的な上質紙の他、写真や絵の印刷向けに加工された物や防水性を向上させた物など種類が豊富です。いずれのコピー用紙も印刷の仕上がりが異なるので、印刷の目的に適した製品を選ぶのが綺麗な印刷にするための条件になります。

特に防水性があるコピー用紙はインクを弾いてしまうことがあるので、インク選びにも気を配ることが大切です。防水加工されたコピー用紙向けのインクを使えば印刷に不具合が生じる心配がありませんが、専用インクは高額な製品が多いので使用頻度を考慮して慎重に判断する必要があります。

また、防水をはじめとする特殊な加工を施されたコピー用紙は一般的なコピー用紙よりも厚手な仕上がりなので、紙詰まりが起きやすいことも併せて注意することが大切です。

コピー機に定期的なメンテナンスが必要な理由と方法の詳細

コピー機は手間をかけずに書類や写真などの複写が出来るのが利点ですが、使用頻度が高いことから機器への負担が大きく、長く使い続けると部品の劣化で印刷の仕上がりが悪くなってしまうことがあります。特にインクを吹き付ける部分は汚れによる部品の傷みが生じやすいので、印刷への悪影響が最も出やすいのが大きな注意点です。

コピー機のメンテナンスを怠ると印刷に不具合が出るだけではなく、機器の故障にも繋がります。印刷機能が損壊すると機器を丸ごと交換する必要に迫られるので、余計な出費を避ける意味でも定期的なメンテナンスは不可欠です。

コピー機のメンテナンスはインクを吹き付ける部分の清掃を重点的に行うのが普通です。使用頻度が高い部分なので劣化しやすく、わずかな不具合でも印刷の仕上がりを大きく左右します。そのため、念入りな清掃を行うと共に劣化した部品の交換を併せて行うのが印刷の質を良好に保つための重要な条件です。

コピー機の構造はメーカーごとに多少の違いがあることから、劣化しやすい部品もそれぞれ異なります。インクを吹き付ける部品の劣化は殆どのメーカーで共通していますが、それ以外の部品はメーカーごとに消耗する割合が異なるのでメンテナンスを行う際には注意が必要です。

中古のコピー機を導入する際の注意点

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コピー機は高額なOA機器なのでコストを抑える目的で中古品を導入することがあります。中古品は安価なのが利点ですが、その一方で使い込まれたことによる部品の劣化が生じている点を注意することが大切です。また、中古品は製造中止になっている物も多いことから、交換用の部品が入手出来ない可能性もあります。

印刷用のインクカートリッジはコピー機ごとに形状が異なるので、中古のコピー機を導入する際はインクの入手方法も併せて確認することを心がけます。極端に古い年式のコピー機は専用のインクカートリッジが製造されていないことも多いので、中古品を導入する際は価格だけで安易に決めず、インクが確保出来ることを確認するのが賢い選択です。

複数のメーカーのコピー機で使用出来るリサイクルインクを使う方法もあるので、インクカートリッジの形状を把握してコピー機を導入することが大切です。

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コピー機を長く使い続けるための工夫

コピー機は用途の性質上、使用頻度が高いことから部品の劣化が生じやすいことを注意する必要があります。インクを吹き付ける部分は特に傷みやすいのでこまめな清掃や部品の交換が求められます。その反面、印刷を定期的に行わないと目詰まりを起こしたりインクが変質する原因にもなるので、コピー機を長く使い続けるためには一定の頻度を保ちながら印刷を行うことが大切です。

長期間使用しない場合はインクカートリッジを取り外し、内部の清掃を行って汚れを残さないのがコピー機を傷めないための工夫になります。また、印刷に使うコピー用紙も規格に適合する良質な製品を選ぶのが部品の劣化予防の秘訣です。